現代社会に潜む陰謀論「世論操作」に強烈な疑念を提起する新たな犯罪スリラー『コメント部隊』より、予告編・場面写真が解禁、あわせてアン・グクジン監督のコメントが到着した。
国家情報院の世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョン氏の同名小説が原作となる本作は、『誠実な国のアリス』で韓国社会を赤裸々かつ愉快に風刺し、映画界の次世代監督として注目されたアン・グクジン監督が待望の9年ぶりの新作として、脚本も手掛けた渾身作。社会を動かす世論の中心はもはやマスコミではなく、SNSやオンラインコミュニティのようなサイバー空間といわれ、フェイクニュースが社会を混乱に陥れることもある今日。そんな我々の世論が形成されるサイバー空間を誰かが支配しているかもしれないという現代社会に潜む陰謀論、「世論操作」に強烈な疑念を提起する新たな犯罪スリラー映画がここに誕生した。主演はドラマ「私の解放日誌」で大ブレイクし、『犯罪都市 THE ROUNDUP』などに出演する、今最も影響力のあるトップ俳優として名を馳せるソン・ソック。その他、優れた演技力で早くから映画界の新星として注目を浴びる若手俳優たちとの豪華共演も見どころだ。
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予告映像では、誤報による炎上で出勤停止となった記者イムのもとに、世論を操るという“コメント部隊”から「ぼくたちが工作した」と連絡がくるシーンから始まる。どこからが真実で、どこまでが嘘かー。ネット情報は誰かが工作したフェイクばかりなのか、はたまた現実に起こっていることなのか。そして、政府よりも大きな組織とは一体何なのか?
■『コメント部隊』予告編
匿名ゆえのSNS暴力や、“オンライン世論操作”という昨今世間を賑わせている題材を元に、「世論なんて簡単に操れる」というセリフに象徴される他人事とは思えない現代社会に潜む陰謀論が次々と映し出され、これから繰り広げられる予測不可能な展開が楽しみな映像となっている。
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「ネット世論操作」については、周囲で一度は聞いたことのある身近な話だが、誰も実際に見たことはない実態のない存在だ。これについてアン・グクジン監督は「現代社会に潜む陰謀論について、目の前で見せることができる映画ではないか。単なる1つのネットの話ではなく、今私たちが生きているこの社会環境についてすべて盛り込みたい」と演出意図を明らかにした。
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2/14(金)より、シネマート新宿ほか全国公開