北欧デンマークの新たなる鬼才・クリスチャン・タフドルップ監督の最新作『胸騒ぎ』。世界を震撼させた北欧発のヒューマンホラーをいち早く鑑賞した5名のクリエイターたちが『胸騒ぎ』から受け取った“狂気”を表現した、恐怖が増幅するイラストが到着した!
本作の象徴的なシーン、主人公のビャアンと狂気のオランダ人パトリックが雄叫びをあげるシーンを“切り絵”で表現したのは、映画にがお切り絵「ちょきちょきシネマ」として映画をテーマにした作品も手掛ける青柳省吾。今回は、9枚の紙を重ねて色ごとに切って制作した。青柳からは『胸騒ぎ』をモチーフにした貴重な作品の制作風景動画も到着。“切り絵”という何やら映画と親和性の高そう!?な響きの技法にも惹かれる、想像力が膨らむ作品となっている。さらには、主人公ビャアンの一人娘が大切しているウサギのぬいぐるみを、絶望感を超えて放心状態にもみえるタッチで描いたのは、独自の世界観を描くイラストレーターのfracoco。また、目があったら最後…夢にも出てきそうな狂気のオランダ人・パトリックを強烈に描いたのは、ホラーイラストを多く手掛ける怖いバーコード。さらには、パトリックとともに恐怖の“オ・モ・テ・ナ・シ”を仕掛ける妻・カリンの冷たい笑顔を描いたのは、レトロさとユーモアあるタッチが魅力的なイラストレーターの鈴木旬。そしてホラー映画ファンには欠かせない存在となった、「ホラー×アート」をコンセプトにするデザイン企画のアシタノホラーが、ハイセンスでありながらもどこか不安を駆り立てるコントラストが目を引くイラストを手掛けた。
<イラスト&コメント全文>
◆青柳省吾(映画にがお切り絵「ちょきちょきシネマ」)
アリ・アスター監督のホラー映画から笑いの視点を干上がらせたような、 ミヒャエル・ハネケ監督のバイオレンス映画から遊び心を抜きとったような、 そんな巧みな脚本でじわじわと逃げ場のない悪夢を丹念に描き、 確実に押し寄せるクライマックスに向けての加速度的な演出に脱帽。 これが映画で本当によかった・・・
■作品制作風景動画はこちら
◆fracoco
不穏。終始不穏。
安心する隙を与えてくれない。心が落ち着かない、
まさに「胸騒ぎ」の状態がずっと続く。
不安、疑い、苛立ち、悲しみ、そして恐怖…全ての負の感情が最後、
絶望に変わる。いや、絶望なのかすらわからない。
観終わってからも心に何かが粘りついて剥がれない。
非情に素晴らしく、興味深い。
そしてとてつもなく「厭な映画」だった。
◆怖いバーコード(イラストレーター)
ゆでガエルのようにじっくり煮込まれる
不安と不快感、最悪で最高な観劇体験でした。
色使いとライティングに凄くこだわりを感じる。
◆鈴木旬(イラストレーター)
胸騒ぎからの胸アツ?やっぱり胸クソ!!
鑑賞後はぐったりしてしまいました。
一家がとにかく気の毒過ぎる・・・
登場するオランダ飯がどれも美味しそうなのがせめてもの救いでした。
プロースト!
◆アシタノホラー
うさぎのぬいぐるみを忘れたばっかりに……
ちょっとした違和感は全て “胸騒ぎ” につながる。
見終わった後の心のザワザワが治らない
最恐で最悪な “胸糞” エンド!!!
5月10日(金) 新宿シネマカリテほか全国公開